投稿者: administrator

鹿児島市で開催された第71回中小企業団体全国大会に参加してきました

11月7日(木)に鹿児島県鹿児島市の鹿児島アリーナで開催された第71回中小企業団体全国大会「新時代の幕開け 団結でひらく 組合の未来 ~時空を超えて 舞台は鹿児島から~」に千葉県測量設計補償協同組合の代表3名の一員として参加してきました。
本大会は、毎年一回、全国の組合の代表者と傘下の中小企業が一堂に会し、その決意を表明するとともに、国等に対して中小企業振興施策の拡充と強化を訴え、組合組織を基盤にした中小企業の安定的な振興発展を目的に開催されているものです。

大会には全国の中小企業団体の代表など約3,000人が参加、経済産業大臣政務官をはじめとする祝辞、議事(議案審議・意見発表・決議)、優良組合や組合功労者などの表彰式とつづき、大会宣言で閉幕しました。

大会終了後に見物した桜島、噴火に遭遇しましたが、今年129回目(!)ということで地元の人たちは何事もないかのように過ごしていました。【追記:このあと130回目の噴火があり噴煙は5500mまで上ったそうです】

翌日は熊本市に移動して、熊本城と阿蘇山周辺の復興状況を視察しました。

震災で大きな被災をうけた阿蘇神社。

阿蘇山も小噴火中、警戒レベル2ということで中岳山頂までは行くことができずに草千里からの見物でした。

台風15号、19号と21号に伴う豪雨と、千葉県も含む関東から東北にかけて大きな被害を受けました。
熊本地震で被災した同地方も復興を着実に進め、街もにぎやかになってきていますが、まだまだ地震の爪痕は残っています。

災害は日本列島の宿命です。この自然との闘いは終わることはありません。
気象の変化が言われていて災害の規模も大きくなっていますし、街が発展し便利になるにつれて新たな被害(千葉での長期のライフライン損傷など)も発生しています。
自然との闘いが終わることがないということは国土の強靭化に終わりがないことです。
それは、万一の災害発生時に復旧復興にあたるインフラ関連業界(私たち建設関連業だけでなく電気・ガス・水道・鉄道等や自治体の体制も含め)がこれ以上毀損されるないようにしなければいけないことも意味しています。

改めてそんなことを感じました。

Categories: 業界のこと

台風被害に思う

台風19号 被害甚大【決壊】21河川24か所【越水】のべ142河川に(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191013/k10012128651000.html?utm_int=all_side_ranking-access_003
長野県 千曲川が決壊 広範囲で大規模浸水
台風19号による大雨で長野県内を流れる千曲川が決壊しました。また多くの場所で氾濫し、長野市や千曲市など流域の広い範囲で大規模な浸水被害が発生しています。国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所によりますと、長野県内を流れる「千曲川」では長野市の穂保地区でおよそ70メートルにわたって堤防が決壊しました。
《千曲川決壊の被災地 水が引くまでに2週間か》
台風19号で、長野市の千曲川で堤防が決壊していまも住宅などが水につかっている地区について、長野市は水が完全に引くまで少なくとも2週間程度はかかるという見通しを示しました。

台風19号被害、35人死亡、18人不明 相模原で車転落し母娘死亡、父子不明
(毎日新聞)
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6339475
台風19号が12日夜から13日未明にかけて東日本を通過し、広範囲で大雨に見舞われた。河川の堤防が決壊し、土砂災害も発生した。毎日新聞の集計では、14日午前0時現在、10県で35人が死亡、6県で18人が行方不明となっている。川からあふれた水で住宅などが浸水し、孤立しているケースもある。自衛隊や消防、警察などが懸命の救出作業を進めている。水が引いていない場所があり、被害の全容は分かっていない。

【藤井聡】長野県での堤防決壊。これは単なる自然の猛威ではなく、人間(政府)の不作為のせいではないのか?
https://www.facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII/posts/2054276854673247
台風19号の「爪痕」はこれから明らかになっていくことと思いますが・・・「高潮」の次に恐れていた「堤防決壊」が起こり、多くの家屋が被災してしまった、という報道がいくつかなされています。
それぞれの現場で、これまできちんとした治水事業が行われてきたのか、とりわけ昨年行った「緊急インフラ点検」の結果、どういう風に評価され、どういう対策が行われていたのか、それともいなかったのか・・・そうした検証を、徹底的に進める必要があります。
そうでなければ、こうした被害が繰り返されることになるからです。
台風襲来は防げません。しかし、被害は人の力で食い止められるのです。

先月の台風15号では、50メートルを超える強風で、千葉県内で高圧鉄塔を含む約2000本の電柱が倒壊・損傷し、停電とその影響による断水、通信遮断が続きました。また、住家などへの被害も多数(3万棟を超えるとされています)発生しています。

【三橋貴明】電力は生命維持装置
https://38news.jp/economy/14760
電力は国家であり、日常であり、そして生命維持装置なのです。
(中略)エネルギー自給率一桁の国において、非合理的・非科学的に原子力発電所を 停止し、「ビジネス」に貢献し、国民のエネルギー安全保障を破壊する電力自由化、発送電分離を礼賛し、電線地中化、無電柱化は「カネ」を理由に推進せず、電力会社が送電網のメンテナンス費用を削らざるを得ない状況に追い込み、電気関連の人材育成もせず、非常事態に備えた電力業と土木・建設業の連携訓練もせず、いざ大停電が発生すると、政治家や国民が「現場」で苦労する電力関係者に責任を押し付ける。
違います。
日本のエネルギー安全保障がここまで弱体化したのは、我々のせいであり、政治家のせいであり、電力会社や「現場」の責任ではありません。(後略)

もういい加減に目を覚ましませんか?!

まず事実を正しく知りましょう。事実を曲解する政治家、マスコミ(付和雷同しているタレント、コメンテーターも)、学者(特に経済学者)を批判できるだけの知識を持ちましょう。
国民同士でいがみ合うのはやめましょう。日本は、いざというとき同じ国民が助け合わなくてはいけない「災害国家」なのですから。公務員を叩いて人員を減らし給料を下げておいて、被災地に来るのが遅いとかよく言えますね。

再び三橋氏のブログ(2019/10/14)から。
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/
当時の民主党政権は、本当に頭がおかしく、「日本国民を危険にさらす公共投資削減」を堂々と、それこそ「事業仕分け」といったTVショーに仕立て上げ、推進しました。
その後、第二次安倍政権が発足したわけですが、安倍政権は民主党よりも賢く、「黙ったまま」公共事業支出を削減しています。民主党のように、ショーに仕立て上げるのではなく、淡々と支出を削っていっているのです。

国の、政府の、政治家の使命は、国民を守ることではないのですか?
規制緩和や構造改革を妄信した誤りは、認めて正すべきではないですか?
緊縮財政によって国民が死んでいたら、何としても軌道修正すべきではないですか?

この程度のことができない(理解できない)政治家は要りません。

Categories: 日本のこと

令和の苦言愚言(8)【読書ノート】経路依存性を打破せよ

中野剛志・著「全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】」

「目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】」に続く【戦略編】を(ようやく)読了しました。
(ようやく)と書きましたが、読み始めるのが遅かっただけで読み始めたら一気読み。
本当に日本のことを考えているんだな、という本です。
平成の時代に継続したデフレを脱却し、本当の景気回復を実現するための具体的な提案を分かりやすく解説してくれています。
右も左もない。国民主権・民主主義を破壊するグローバリズム至上主義と決別する、一部のレントシーカーたちと勘違いエリートたちによる誤った構造改革・財政再建信仰を打ち破る、そのために何をしなければならないかを、なぜそのような状況になってしまっているのかを解説しつつ、提案をする書籍です。

三橋貴明氏がわかりやすく国民経済の五原則を示しています。(→は私の感想というか理解)
◆国民経済において、最も重要なのは「需要を満たす供給能力」である。
→安全という需要を満たす供給能力(建設・電力・農業・科学技術・公務員などなど)が削られていませんか?
◆国民経済において、貨幣は使っても消えない。誰かの支出は、誰かの所得である。
→政府の支出は国民の収入です。極論を言えば政府の無駄遣いは国民が濡れ手に粟です(笑)。
◆国民経済において、誰かの金融資産は必ず誰かの金融負債である。
→×国の借金、○政府の負債、◎政府以外の経済主体の資産です。
◆国民経済において、誰かの黒字は必ず誰かの赤字である。
→デフレの時、政府が赤字を拡大しない限り国民の黒字は増えません。
◆現代世界において、国家が発行する貨幣の裏づけは「供給能力」である。
→国債発行残高は単なる貨幣の発行量です。貨幣発行量が増えるということは供給能力が増えているということ。減らされてたまるか?!

全国民が読んだら歴史が変わる、ではなく全国民が読んだら「未来」が変わる!

Categories: 日本のこと