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令和の苦言愚言(27)12月の月例朝礼資料から

令和3年(2021年)最後の朝礼は経済教室の基礎編のまとめとして次のような話をしました。

ま、「読んでのとおり」なのですが。
これらはすべて事実としてあることなので。

ちなみに右下の画像、財務省主計局×うんこドリルの画像は「思いっきり間違ったことを子どもたちに教えてどうする?!」という意味でおまけとして話をしました。だって、税は財源ではないのですから。(その事実の帰結として、国の財政はまったく問題ないし、国債発行しての支出は国民側への貨幣供給を増やす行為なんです。)

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地上型3Dスキャナーの導入

当社では、事業再構築のための事業計画「インフラDX化へ対応するための3次元レーザー測量への新分野展開」の目的で、2021年10月に新たに地上型3Dスキャナーを購入しました。
新たに導入した3次元レーザースキャナは1秒間に最大200万点の点群データを取得でき、従来の2次元測量では1回の計測で1点の座標値(XY座標及び高さ)しか得られないのに対して、データの内容・量と応用範囲が格段に広がります。
あわせて1回当たりの外業時間が大幅に削減され、内業を合わせた全体コスト等の生産効率を約2割改善することを目指します。
なお、この設備は先般採択され、10月26日に交付決定をいただいた【令和二年度第三次補正 事業再構築補助金】の事業計画で購入することとしたものの一部です。

今回導入したのは以下の機器です。
◆3Dレーザースキャナー Leica RTC360セット 1式
◆3Dレーザースキャナー用点群データ合成処理ソフトウェア Leica Cyclone REGISTER360 1式

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令和の苦言愚言(26)11月の月例朝礼資料から

10月決算の当社では新しい期に入りました。
昭和47年(1972年)11月創立の当社は来年の11月に満50歳になります。これまでご愛顧いただいた皆様、活躍いただいた社員の皆様、業界団体や同業各社、協力会社などの関係各位にも厚く御礼申し上げます。

さて、11月の経済教室は「税金(徴税)とは」。以前に所得創出のプロセスで、税とは皆さんの所得から徴収されるものであり、それはブラックホールに投げ込むようなもの、と話をしました。
国税庁の子ども向けのページには、「税とは社会を支える会費のようなもの。わたしたちが納めた税金は・・・「みんなのために役立つ活動」や「社会での助け合いの活動」に・・・必要なたくさんのお金をみんなで出し合って負担するのが税金」とあります。
世界大百科の解説には、「国家ないし地方公共団体が,その活動に要する費用を租税として徴収することを徴税という。徴税を国民の側からみた場合には,これを納税という。」と解説されています。
これが普通でみんなそう信じ込んでいいますが、実は完全な間違いなのです。

皆から集めたお金で支出しているのではなく、支出が先で徴収が後ということを、森永康平さんが引用してくれた「モズラーの名刺の逸話」が端的に示しています。
では税金は何のためにあるのか?・・・「課税とはミッションなのですよ」というところまで話が行かなかったので次回に。

令和の苦言愚言(25)10月の月例朝礼資料から

今月の経済教室は「GDPとは」。
国内総生産、gross domestic productの略というところまでは知っている人も多いと思いますが、「一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額」と定義されています。
当然のことながら、国内の生産、所得、支出の3つの面から見たとき、その合計は一致します。これがGDP3面等価の原則です。
そんな話を、基礎編の1回目で用いた所得創出のプロセスという絵を使って話しました。
私たちは測量・補償コンサルタントというサービスを生産して、それを国・県・市町村に買ってもらって(支出)、得た所得を従業員の給料や外注先や設備や消耗品や水道光熱費や様々な業者に分配して、それは当然その方々の所得になるし・・・その合計は一致しますよね、と。
左下には、支出面のGDPの構成要素を表にしました。特に大きな割合を占めるのが「民間最終消費支出」と「政府最終消費支出」と「総固定資本形成」です。デフレで民間消費支出が不足するときに政府最終支出を削ったらどうなるか?総固定資本形成=企業の工場や設備やインフラも含みますが、公的資本形成=道路や防災等のインフラも含みます。
デフレ下で民間の投資が少ないなか、政府が投資を怠ったらどうなるでしょう?
その結果が右下の図で、日本だけが成長しないという馬鹿々々しい状況になっていますね。

令和の苦言愚言(24)9月の月例朝礼資料から

1回飛ばしましたが経済教室のおさらい2回目は、政府の債務である国債を「国のシャッキーン」と言っている人がいるけど、実は?という話でした。
借金ではなく政府負債残高。日米英、すべての国で政府債務総額は増え続けている。藤井聡先生のブログからお借りしたグラフですが、遡れる限りの日米英の負債残高。青線が名目、赤が実質(物価の変動や通貨の切り上げや切り下げを加味したもの)。
左軸を見てもらうと、単位は兆円、兆ドル、兆ポンド、グラフの刻みは指数的に増えている。
政府債務高とは貨幣発行の量。経済規模が大きくなれば貨幣を必要とする。逆を言えば、債務残高を減らすことは国内の貨幣の量を減らすこと。経済を縮めること。皆さんの手元にわたる貨幣の量が減ること。だから政府債務残高は減らしてはいけない、増え続けるべき。
という話をしました。